Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
中村 勤也*; 山野 秀将; 高井 俊秀
no journal, ,
本研究では、炭化ホウ素(BC)-ステンレス鋼(SS)多成分系の熱的安定性を調べる一環として、1200C以下で14mass%と17mass% BC-SS混合融体の相平衡を明らかにした。
近藤 俊樹; 小川 賢吾*; 中川 武志*; 菊地 晋; 清野 裕
no journal, ,
本研究ではナトリウム冷却高速炉のシビアアクシデント時におけるガス状ヨウ素生成挙動を解明する第一段階として、核分裂生成物の一つであるヨウ素と冷却材ナトリウムの反応生成物であるヨウ化ナトリウム(NaI)に対して、不活性雰囲気での加熱発生ガス分析試験(Temperature Programmed Desorption-Mass Spectrometry: TPD-MS)を行った。その結果、不活性雰囲気ではヨウ化ナトリウムからのガス状ヨウ素の生成量は無視できる程度であり、約660C以上で生じる熱的挙動は主に固相から気液相への相変化であることが確認された。
菊地 晋; 古賀 信吉*
no journal, ,
過酸化ナトリウムは液体ナトリウムと酸素とが反応するナトリウム燃焼時における生成物の一つである。過酸化ナトリウムの融解及び蒸発挙動は、ナトリウム燃焼時の雰囲気温度に影響し、ナトリウム冷却高速炉の構造健全性や安全評価の観点から重要な要素となっている。しかしながら、過酸化ナトリウムの相変化挙動については、高温環境かつ化学的反応性を考慮する必要があり、実験的に困難であることから十分明らかになっていない。本研究では、示差走査熱量計(DSC)を用いて過酸化ナトリウムの融解挙動を検討した。DSCの温度及び熱量を厳密に校正した後に、ナトリウム燃焼解析の妥当性確認に有用な過酸化ナトリウムの構造相転移及び融解に関するエンタルピーデータを取得した。
広田 憲亮; 近藤 啓悦; 中野 寛子; 藤田 善貴; 武内 伴照; 井手 広史; 土谷 邦彦; 小林 能直*
no journal, ,
原子力分野では、沸騰水型原子炉のシュラウドや加圧水型原子炉の再循環系配管で動的ひずみ老化(DSA)が確認されている。この現象は、材料の加工硬化速度を増加させ、延性の低下を引き起こす。Rodriguezは、ステンレス鋼を用いると、この加工硬化が結晶粒の微細化に伴って増加し、DSAが発生しやすくなることを報告している。本研究の目的は、超微細粒SUS304L(UFGS)を用いて、原子炉を模擬した高温加圧水(HTPW)環境におけるDSAに及ぼす結晶粒微細化の影響を評価することである。UFGSを熱処理して粒径を0.59mから68.6mに調整し、0.2%耐力に対するホール-ペッチ則の整理を行った。本研究で得られたk値は、これまでSUS304Lで得られていた参考値とほぼ同様であった。破壊ひずみに及ぼす粒径の影響について、大気中の引張試験と溶存酸素1ppb未満の条件下で598K/15MPaのHTPW環境での低歪速度引張試験(SSRT)との比較を行うと、粒径が粗くなるにつれ、大気中よりもHTPW下において破壊ひずみが小さくなることが示された。HTPWの破壊後の顕微鏡写真では、28.4m以下の粒径材で延性破壊面が観察された。しかし、粒径が68.6mまで粗くなると、全破断面の半分以上が脆性破壊となった。HTPW下で粒径0.59mの材料では、試料の破断断面において{111}/3境界の対応粒界が多く観察された。しかし、粒径が68.6mまで粗大化すると、これらの分布はほとんど観察されなくなった。したがって、HTPW下で微細粒ステンレス鋼においてDSAによる亀裂伝播が抑制された原因は、{111}/3境界による転位蓄積の緩和によるものと推察される。